昭和の時代、葬式のスタイルと言えば、仏教式の読経から焼香といった宗教的な形で行なわれることが多くありました。
またその時、故人となった人の死を、親戚・友人知人・会社関係、そして近隣の人たちと幅広く伝えることで、たくさんの人によって見送られる式が、一般的でした。
その方法が、故人の手向けになり、喪主とか関係者の面目が保たれて来ていました。
そのため、地域の共同体、町内会と言った組織が活躍し、人を動員することで、大規模な葬式を行なうことが出来ていました。
しかし、最近の葬儀とでは、小規模な形で行なわれるようになりました。
そこには、少子化と共に高齢化になった上、核家族の影響があります。
近隣の人との繋がりも薄くなってしまい、地域の協同体が機能しなくなって来ています。
家族中心の葬儀となったことから、盛大な葬儀を行なう必要もなくなり、小さな葬儀が行なわれるようになったと言われます。
加えて、無宗教から行なわれる自由葬と言った形の葬儀も多くなり、葬式にお金をかけることが、少なくなっていると言えるのでしょう。